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直前対策講座:信号のディジタル化

AOBA's Information Processing Education



1998/10/03

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「平成8年秋期 第2種 午後 問5」

問5 信号のディジタル化に関する次の記述を読んで、設問に答えよ。

 アナログ信号をディジタル化するための理論的裏付けは、”標本化定理”によって与えられる。標本化定理によると、”対象とするアナログ信号の最高周波数をfとすると、2f以上の周波数で標本化(サンプリング)して伝送すれば、受信側で元のアナログ信号が復元できる”となっている。なお、標本化周波数を必要以上に高くしても、伝送する信号量が増えるだけである。
 300〜4000Hzの周波数帯域を持つ音声信号の伝送を考える。この周波数帯域を復元でき、かつ伝送する信号量を少なく抑えてディジタル化するためには、( a )ミリ秒の周期で標本化を行えば十分である。
 標本化された信号は、量子化・符号化の過程を経て通信回線に送り出される。量子化では、計測した信号の値を適当な整数値に丸め、符号化では、その値を2進法で表現する。量子化によって、復元信号と元の信号の間に誤差が生じることがある。
 0〜12ボルトの値域をもつアナログ信号を、四捨五入によってボルト単位に整数化した場合、この信号を伝送するための符号には、( b )ビットが必要である。
 また、あるアナログ信号を8000Hzの周波数で標本化し、7ビットの符号を用い、各々にパリティを1ビット加えて伝送した場合、伝送路の通信速度は( c )kビット/秒となる。

設問 文章中の(   )に入れる正しい答えを、解答群の中から選べ。

aに関する解答群
 ア 0.080   イ 0.100   ウ 0.125   エ 0.160   オ 0.200

bに関する解答群
 ア 1   イ 2   ウ 3   エ 4   オ 5

cに関する解答群
 ア 32   イ 56   ウ 64   エ 72   オ 128


解説

 周波数とは、”交流電波・音波・光などが1秒間に方向をかえる度数”のことをいます。この問題の場合は、1秒間あたりの”きっかけ”の数(波の数やサンプリングの数)と思えばいいでしょう。
 なお、この問題の解答には直接関係ありませんが、ついでに次の事項を覚えておいてください。

 音声のようなアナログデータを送信する場合、送信側でアナログデータをディジタルデータに変換して、受信側で元のアナログデータに戻します。この一連の手順はPCM符号化と複合化として方式化されています。次に示す手順の1.〜3.は送信側で行い、これをPCM符号化,4.は受信側で行い、これをPCM複合化といいます。

  1. 標本化
     標本化は、アナログデータをある一定間隔で区切って、データのサンプリングを行います。
  2. 量子化
     量子化は、サンプリングしたデータを、256段階(8ビットで表現できる最大数)のどれかに当てはまるように四捨五入を行います。
  3. 符号化
     符号化は、量子化された個々の値を、8ビットの0/1データ(ディジタルデータ)に変換します。
  4. 複合化
     複合化は、受信した8ビットの0/1データを、元のアナログデータに戻します。

 また、実際には伝送時間などの削減のために、3.と4.の間に(送信側で行う)圧縮と(受信側で行う)伸張の手順が入ります。

aについて
 最高周波数が4000Hzですから、これを倍にして、1秒間当たり8000回サンプリングすればいいでしょう。
 よってサンプリングの周期は、0.125ミリ秒(1秒÷8000)です。

bについて
 0〜12の中には整数が13個あります。つまり、13個を区別するためのビット数を求めればよいので、答えは4です(24=16)。

cについて
 7ビットのデータにパリティを1ビット加えるのですから、1回のサンプリングで8ビット伝送することになります。また、文中に”...8000Hzの周波数で標本化し...”とありますので、1秒間に8000回サンプリングします。
 ということで、1秒間当たりに伝送するデータは64kビット(8ビット×8000)となり、これが求める答えです。

 ではまた来週。


解答

設問1 ウ    設問2 エ    設問3 ウ