AOBA's Information Processing Education
1998/09/26
注意1:このページは、回線を切断した後でゆっくりご覧になってください(テキストを印刷する場合は、その取り扱いに注意してください)。
注意2:背景が白地の画面を長時間見つめていると頭が痛くなってしまいますので、ここは背景をグレーにしています。
「平成8年秋期 第2種 午後 問3」 問3 コード設計に関する次の記述を読んで、設問1〜3に答えよ。
ある電動ポンプのメーカでは、新たにコンピュータによる製品管理を行うことになり、製品コードを体系化することになった。製品コードは、製品を一意に識別し、西暦2000年以後も使用する。また、そのコードには、誤り検出のための検査数字を含むものとする。
このメーカの製品製造にかかわる条件は、次のとおりである。
- 製品を、七つに分類する。
- 分類ごとに、毎年20〜70型名の新製品を製品化する。
- 一つの型名に対し、電源仕様の違いによって1〜6種の製品がある。
![]()
現在、図に示す製品コードの体系を検討している。ここでは、製品コードの上5けたを型名の識別に用いる型名コードとする。型名コードは、1けた目を製品の分類コード,2〜3けた目をその型名の製品が製品化された西暦年の下2けた,4〜5けた目を製品化された年の中での分類ごとに付ける連番(00〜99)とする。
設問1
図のコード体系で作成された型名コード及び製品コードに対する正しい記述を、解答群の中から選べ。解答群
ア 4961423が正しい製品コードとして存在するとき、4961424は正しい製品コードとして存在しない。
イ 4961526が正しい製品コードとして存在するとき、49613は正しい型名コードとして存在しない。
ウ 製品コード4968828の製品は、1988年に製品化されたことを示す。
エ 製品コード6923114の製品と6923165の製品は、異なる型名の製品である。
オ 型名コードを昇順に整列すれば、分類ごとに製品化された順に型名コードを並べることができる。設問2
図のコード体系の制約に関する次の記述中の( )に入れる正しい答えを、解答群の中から選べ。図に示すコード体系では、分類が同じ場合に、同じ年に製品化する型名の個数は、最大( )であり、これを超えたときには対応できない。
解答群
ア 7 イ 10 ウ 70 エ 100 オ 10,000,000
設問3
新たに製品を追加するとき、その型名コードを決定するための情報として必要十分なものを、解答群の中から選べ。解答群
ア 現在製造している全製品の製品コード
イ 最後に決定した製品コード
ウ 最後に決定した電源仕様コード
エ それまでに決定した、年ごとの型名コードの個数
オ 分類ごとの最後に決定した型名コード
解説 設問1について
ア
4961423の検査数字(最後のけた)は3ですが、これは496142に、決められた何らかの演算を施して得た値です。つまり496142は、検査数字を得るための演算を行うと3になるのが正しいのですから、同じ演算を行って4となる4961424は、製品コードとして存在しないはずです。だから正しい記述。
イ
文中のコードの、型名コードを分解します。
4(分類),96(西暦下2),15(連番)...型名コード(後の2けたは設問に無関係)
4(分類),96(西暦下2),13(連番)...型名コード
連番は、同一分類かつ同一年における型につける(00から付与する)連番です。もし15番目の型が存在するなら、当然(それ以前の)13番目の型も存在するはずです。だから誤り。
ウ
製品コード4968828の製品は、1996年に製品化された製品です。だから誤り。
エ
製品コード6923114の製品と6923165の製品は、どちらも同じ69231の型名の製品です。だから誤り。
オ
この製品コードは、西暦2000年以後も使用する、という点がポイントです。
西暦1999年までならば設問の記述は正しいのですが、2000年は西暦下2けたが00に戻ります。すると、1900年代後半の製品よりも2000年代前半の製品の方が早い時期に製品化されたことになってしまいます。だから誤り。設問2について
型名コードとして5けた確保しており、その内、分類コードで1けた,西暦年で2けたの、合計3けたに同じ値が割り振られます。すると残り2けた(連番コード)で、同一分類かつ同一年における型を区別しなければなりません。したがって、00〜99の100個が区別できる最大個数です。
なお、70という選択肢がありますが、これはひっかけでしょう。たとえ70を超えても100以下ならば、この製品コード体系で対応できますので。設問3について
新たな製品の型名コードを決定するとき、たとえ既存製品の型名コードや製品コードに関する情報が何も得られなくても、分類コードと西暦2けた分の合計3けたは決定できます。コンピュータによってコードを振る必要があるのは、残りの連番だけです。この点を頭に置いて解答群から選択しましょう。
結論を言えば、オの「分類ごとの最後に決定した型名コード」が正解です。
新たに追加する製品の分類コードをキーとしてこれ(解答群のオのコード)を検索して、西暦2けたが一致したならば、既存の連番に1を加算したものを新たな連番とし、一致しなければ(または検索できなければ)00を新たな連番とすればよいでしょう(分類コードと西暦の合計3けたをキーとした方が早いかもしれません)。ではまた来週。
解答
設問1 ア 設問2 エ 設問3 オ