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直前対策講座:計算機システムの信頼性

AOBA's Information Processing Education



1997/08/10

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「昭和62年 特種 午前 問1」

問1 計算機システムの信頼性に関する次の記述を読んで、設問中の(   )に入れるべき適当な字句を解答群の中から選べ。

 あるシステム構成機器の平均故障間隔(MTBF)とシステム全体の平均修復時間(MTTR)は、次のとおりである。

CPUのMTBF........3,000時間
磁気ディスク装置のMTBF........1,500時間
ラインプリンタ装置のMTBF........1,000時間
システム全体のMTTR........ 55時間

 このシステムはCPU、磁気ディスク、ラインプリンタ各1で構成されているものとする。

設問(1) 上記の装置の内、いずれか1台でも故障すると、本システムは停止するものとする。この場合、本システムのMTBFは( a )時間である。

設問(2) この場合、システムの稼働率は( b )である。

aに関する解答群

 ア 500   イ 1,000   ウ 1,500   エ 1,833   オ 3,000

bに関する解答群

 ア 85%   イ 90%   ウ 95%   エ 97%   オ 98%


解説

 まず、MTBF、MTTR、稼働率について整理します。

(1) MTBF(Mean Time Between Failure)
 システム(サブシステム)に故障が発生してから、次の故障が起こるまでの平均時間。(システムが連続して動作する平均時間)
 例えば、あるシステムに3回故障が発生し、一回の故障発生から次の故障発生までの時間をそれぞれ、100時間、200時間、300時間とすれば、MTBFはその平均をとった200時間(100+200+300=600時間を3で割る)となります

(2) MTTR(Mean Time To Repair)
 システム(サブシステム)の、故障の修復に要する平均時間(システムが停止した場合の平均時間)
 例えば、あるシステムに3回故障が発生し、その故障修復に要した時間をそれぞれ、5時間、10時間、15時間とすれば、MTTRはその平均をとった10時間(5+10+15=30時間を3で割る)となります。

(3) 稼働率
 システム(サブシステム)が、ある時点で使用可能な状態(故障していない状態)にある確率。
 稼働率はMTBFとMTTRを用いて、次の式で表わすことができます。この式は絶対暗記してください。

 稼働率=MTBF/(MTBF+MTTR)

設問(1)について
 故障率を用いない方法から先に説明します。

 MTBFが最も長い、CPUのMTBF(3000時間)に着目し、この間に各装置が何回故障するかを考えます。

CPUは3000時間で1回故障(MTBFが3000時間より)
磁気ディスク装置は3000時間で2回故障(MTBFが1500時間より)
ラインプリンタ装置は3000時間で3回故障(MTBFが1000時間より)

 ここから、システム全体がトータルで3000時間動作する間に、6回(1+2+3)故障することが分かります。
 したがってMTBFは500時間(3000/6)です。

 ここで、故障率についても覚えておきましょう。

故障率
 システム(サブシステム)が、次の単位時間内に故障を起こす割合を故障率といいます。故障率はMTBFを用いて、次の式で表わすことができます。

 故障率=1/MTBF

 直列系のシステムの場合、システム全体の故障率は個々のサブシステムの故障率の和になります。この点も重要ですので暗記しましょう。
 なお、たまに、故障率=1−稼働率 と誤って覚えている方がいますので、注意してください。

 さて問題に当てはめて考えます。
 まず注意しなければならないのは、問題文中の「いずれか1台でも故障すると、本システムは停止するものとする」という記述です。
 この記述から本システムは、”CPU”、"磁気ディスク装置”、”ラインプランタ装置”の三つの装置が、直列に接続してあるシステム(つまり直列系のシステム)である、ということが分かります。
 システム全体の故障率は個々のサブシステムの故障率の和である、ということから、システム全体の故障率とMTBFは、以下の式で求めることができます。

 システム全体の故障率=CPUの故障率+磁気ディスク装置の故障率+ラインプリンタ装置の故障率
           =(1/3000)+(1/1500)+(1/1000)
           =6/3000
           =0.002

 システム全体のMTBF=1/システム全体の故障率=1/0.002=500時間

設問(2)について
 稼働率の計算式に当てはめるだけなので、簡単ですね。

 稼働率=MTBF/(MTBF+MTTR)
    =500/(500+55)=0.90090.....


解答

a−ア  b−イ