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コラム:本当のところ、情報処理試験とは何ぞや

AOBA's Information Processing Education



1997/07/13

 情報処理技術者試験(長いんで普通、情報処理試験と省略してます)の社会的な意義等についてご覧になりたい方は、ここ(斎藤注:リンク先不明)をクリックしてください(ブラウザの「前ページに戻る」操作で戻ってネ)。
 ここでは個人にとってどういう意味を持つ試験なのか、ということを書きます。なお、システムアドミニストレータは他の試験とちょっと性格が違うんで、ここでは除外してます。

 結論から言えば、社会の一部の人にとっては、とても重要な意味を持つ試験です(当り前か?)。
 社会の一部の人とは、ソフトウェア開発企業および情報処理サービス企業に勤務する人たちです。ただしこれは憶測ですが、数あるソフトウェア開発企業の中でも、アミューズメント系のソフトウェアを作っている企業では、あまり重要視されていないかもしれません。アミューズメント系のソフトウェアを作る企業で働くには、何よりも個人のセンスが要求されるからです(開発職の場合)。

 絶対にこの資格を必要とするのは、いわゆる「ソフトウェア受注開発」を業とする企業およびそこに勤務する人であり、ほとんどのソフトウェア関連企業がこれに当てはまります。
 ソフトウェア開発の発注先企業を選定する場合、受注する企業はどれだけ信用がおけるか、ということが選定の重要な要素となります。その「信用がおける」と言われるポイントの一つに、情報処理試験の資格取得者がどれだけいるか、ということが問われるのです(面と向かって質問されるんじゃないよ。調査されるのです)。 植物

 だから、ソフトウェア開発を受注する企業では、情報処理試験を重要視せざるを得ません。入社した時から最高ランクの資格を取得するまで、上司から毎年「取れ取れ」と言われ続けます。
 最高ランクの資格を取得するには、最低でも5年、ごく普通の能力しか持ち合わせず、普通の努力しかしていなければ一生取得できないでしょう。つまり、経営者にならない限り、うるさく言われ続けるのです(なお、資格取得と経営者になることは、全然別の次元の話です)。
 そこで、この資格を重要視している企業では資格取得者に対して、給与の優遇や、職制とのリンクを行っています。

 もしあなたが、これからソフトウェア関連企業に、就職または転職を考えているならば、情報処理試験の資格を取得することは、とても重要なことです。特に転職の場合、何の資格も持たずに別の企業に行こうとすることは、かなり無謀です(あなたがソフトウェア関連企業に勤めているなら、こんなの言われなくても分かっていますよね)。
 新規学卒で就職する場合は、転職しようとされる人よりも深刻ではないでしょう。新規学卒者の採用においては、他のすべての要素(学歴等)を無視して、資格の取得だけで合否を決定することは、絶対にないでしょうから。ただし、これを取得しているかどうかが、合否を決める重要な要素になっていることは大いに考えられます。 植物

 企業が資格を持った新規学卒者を採用する場合、その人の持っている資格についての即戦力な部分なんか期待していないでしょう。企業は、その資格を有するために要した努力を買って採用するのです。
 そういった意味では、情報処理試験は社会一般に広く知れ渡っている試験ですし、かなり難易度の高い試験であることも認知されているので、大変有効な資格と言えます。

 最後に、リクルート社が1995年に、首都圏に本社の置く一般企業600社を対象に調査した「仕事に直接役立つ資格」と「待遇・昇進が有利になる資格」(複数回答)を以下に記しておきます(”週間現代”1997年5月3日号より抜粋させてもらいました)。
 ソフトウェア関連企業ならともかく、一般企業も含めてこんなに情報処理試験が注目されているなんて、正直言って驚きました。しかし、この結果は本当なのかな?。このコラムにはまりすぎているぞ(でも本当に載ってましたよ)。
 最後は商売っ気が出てしまいましたが、許してチョーダイ。ではまた。


 

「仕事に直接役立つ資格BEST10」

第1位 簿記検定第1級 32.8%
第2位 第一種情報処理技術者 32.3%
第3位 社会保険労務士 30.8%
第4位 簿記検定2級 29.3%
第5位 第二種情報処理技術者 27.5%
第6位 税理士 26.0%
第7位 宅地建物物取引主任者 23.3%
第8位 公認会計士 22.3%
第9位 システム運用管理エンジニア 21.3%
第10位 1級建築士 20.8%

 

「待遇・昇進が有利になる資格BEST10」

第1位 第一種情報処理技術者 16.0%
第2位 1級建築士 15.2%
第3位 第二種情報処理技術者 14.7%
第4位 宅地建物物取引主任者 12.3%
第5位 2級建築士 11.8%
第6位 システム監査技術者 11.0%
第7位 税理士 10.0%
第8位 ネットワークスペシャリスト 9.7%
第9位 システムアナリスト 9.3%
第10位 アプリケーションエンジニア 9.2%
第10位 データベーススペシャリスト 9.2%