AOBA's Information Processing Education
1998/05/31
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通信ネットワークと言ってまず思い浮かぶのは、「インターネット」でしょう。子供からお年寄りまでみんなこの用語を聞いたことがあるはずです。もちろん今このページをご覧になっているあなたが知らないはずはありません。
情報処理試験でも、今年の秋期試験からインターネットが出題範囲に加わりました。ただ、インターネットについてはここをご覧になっていただくことにして、今週は主に、通信ネットワークにおけるアナログとディジタルについて説明します。まず通信ネットワークの定義ですが、通信ネットワーク(以下、ネットワークと省略)とは、通信回線を用いてコンピュータとコンピュータ、またはコンピュータと端末間を網目状に接続したもの、をいいます(この定義に別に深い意味はありません)。みなさんが「ネットワーク」からイメージするもので合ってます。
ネットワークを構成するには、単にハードウェア機器を接続するのみならず、それに関連するソフトウェアも必要です。したがってネットワークは、物理的なハードウェア構成だけではなく、(通信を行うための)ソフトウェアをも含めたシステムを指す場合が一般的です。今では、ネットワークに関する用語が日常生活でも聞く機会が結構あります。例えば、「LAN」や「専用線」や「ISDN」などです。ところが、それが具体的にどんなネットワークであるか明確に理解している方は少ないかもしれません。
この理解を妨げているのは、すべての分類を同じ座標で考えてしまうからです。これを理解するには、一つのネットワークはいくつかの性格を併せ持つ、と考えるとよいでしょう。
例えば、ネットワークは網の規模に着目するとWANとLANの2つに分類でき、サービス種別に着目すると公衆網と専用線網に分類でき、伝送方式に着目するとアナログ回線網とディジタル回線網とISDNに分類できます。さらに、情報内容や交換方式による分類の仕方もあります。これを一つ一つ説明するスペースはありませんが、伝送方式による分類だけちょっと触れておきます。
今あなたはインターネットに接続していると仮定しましょう。
当然あなたはコンピュータを利用してるはずです(携帯電話付き端末かもしれませんが)。また、接続先もコンピュータですので、コンピュータとコンピュータが何らかの通信回線で接続されていることになります。その通信回線はほとんどの方は電話回線でしょうが、ここでちょっと技術的な問題があるのです。
電話回線は元々音声を伝送するために設計した回線です。音は波で表現されるのはご存じでしょう。つまり電話回線は、この波を変換したアナログ信号を伝送しているのです。
一方、コンピュータはこのアナログ信号をそのまま入出力に使うことはできません。コンピュータ内部ではすべて0と1の2進数の世界ですから。つまりコンピュータは、0と1しかないディジタル信号しか扱うことができないのです。というわけで、電話回線を通信回線として利用する場合、アナログ信号とディジタル信号を相互に変換する装置が必要になります(これが来週説明するモデムです)。
このように、通信回線上の信号がアナログ信号である回線をアナログ回線といい、アナログ回線を使ったネットワークがアナログ回線網です。ところが、通信回線はなにも電話回線だけではありません。通信回線にはディジタル信号を伝送できるものもあります。このディジタル信号を伝送する回線をディジタル回線といい、ディジタル回線を使ったネットワークがディジタル回線網です。
ディジタル回線はアナログ回線に比して、高品質で高速なデータ伝送ができるという特徴を持っています(ただし現在はISDNへシフト)。
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ISDNは上記のアナログ回線とディジタル回線を統合したネットワークであり、電話やFAXおよびコンピュータなどからの情報(音声や画像など)を、ディジタル信号として一つにまとめて伝送します。
ISDNはディジタル回線で示した特徴に加え、1回線で電話,FAX,コンピュータを同時に複数利用することができるなど、様々な優れた特徴を持っています(NTTのISDNのコマーシャルを見れば分かりますよね)。さて最後に、このようなネットワークの基本構成を以下に示します。
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記号の意味は次の通りです。
DTE(データ端末装置)
コンピュータや端末装置など、通信機能を持つ装置の総称。なお、上図の左側のDTEは端末装置を表し、右側のDTEがコンピュータを表す。もちろん両端がコンピュータの場合もある。DCE(回線終端装置)
端末やコンピュータで扱うディジタル信号と、通信回線で使う信号(アナログ信号かディジタル信号)との変換を行う装置(たとえ同じディジタル信号の場合でも変換は必要)。図はあくまでも基本構成であり、詳細に見ると、アナログ回線,ディジタル回線,ISDNによって弱冠の違いがあります。この点については来週説明しましょう。
ではまた来週。