AOBA's Information Processing Education
1997/10/26
そもそも「情報処理技術者試験(情報処理試験と省略してます)とは何?」、と疑問の方はここをご覧ください(ブラウザの「前ページに戻る」操作で戻ってね)。
ここでは、第2種情報処理試験に興味を持たれた方のために、どういった問題が出題されるかなどを解説しましょう。出題範囲
受験案内書によれば、「試験の出題範囲は第二種標準カリキュラムに準拠した内容とする」とあります。この「第二種標準カリキュラム」は、財団法人日本情報処理開発協会・中央情報処理研究所が作成したもので、ここでは次の15の部を規定しています。
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知識−共通
応用能力−共通
- 第1部 コンピュータとその利用
- 第2部 コンピュータの仕組み
- 第3部 ソフトウェアの基礎
- 第4部 アルゴリズムとデータ構造
- 第5部 システム開発の基礎
- 第6部 ファイルとデータベース
- 第7部 通信ネットワーク
- 第8部 情報処理システム
- 第9部 産業社会と情報化
- 第10部 情報化の課題
- 第11部 プログラミング能力
- 第12部 表現能力
応用能力−選択
- 第13部 内部設計の基礎的知識
- 第14部 プログラム設計能力
- 第15部 マイクロコンピュータ設計の基礎
簡単に言えばこれが試験範囲なのですが、これに少し説明を加えましょう。
まず、第1部〜第8部まではコンピュータに関する技術的な側面、つまり情報処理技術者としての基礎的な知識(といってもかなり高度ですが)を内容とします。
第9部と第10部は世の中の動向(コンピュータに関わる部分)や、社会一般常識的な事項を内容とし、ここに簿記,OR,法律などが一部あります。
第11部がプログラミングに関する内容です。これは分かりますね。
第12部が情報処理技術者としての表現能力、例えば話し方や文書の書き方およびプレゼンテーション技法などです。
最後の、第13部〜第15部が、コンピュータシステムを設計する技術を内容とします。
どうです、かなり広い範囲に渡って出題されますね。でも誤解を恐れずに言えば、これらを完全に理解しないと第2種に合格できない訳ではありません(そうじゃないと合格者がいなくなってしまいます。ちなみに合格のボーダーラインは75%の正解です)。広い範囲に渡ってそこそこ理解した上で、一部の事項についてしっかり勉強すれば十分に合格できます。
試験の形式
第2種の試験は午前9時30分〜午前12:00,午後1時00分〜午後3時30分の合計5時間に渡って行われますが、そのすべてが筆記試験です。したがって、今現在コンピュータに関連業務に従事していない人でも合格することは可能です。
さて次にその試験の形式ですが、午前中に出題される試験問題(以下、午前問題)と午後に出題される試験問題(以下、午後問題)は、その内容および形式がはっきり異なります。
「午前問題」:多伎選択式(いわゆるマークシートによる解答)
80問出題,80問解答(カリキュラム全般)![]()
「午後問題」:多伎選択式(いわゆるマークシートによる解答)
その1 2問出題,2問解答(主として第4部)
その2 4問出題,2問解答(カリキュラム全般)
その3 4問出題,1問解答(第11部 4言語から1言語を選択)
その4 4問出題,1問解答(第11部 4言語から1言語を選択)
その5 3問出題,1問解答(第13部〜第15部)ここで分かるように、午前問題はすべてが必須問題でしかも午後と比較して問題数が多いのですが、はっきり言ってその分、午後問題よりも簡単な問題が多いです。
対する午後問題は合計17問出題されその中から合計7問を選択して解答するのですが、各問が午前問題よりも長文で、特に初心者の方は解答に苦労するものと思われます。なお、その3とその4で選択するプログラミング言語は、同じ言語であってもかまいません(というよりも同じ言語の方がよいでしょう)。午前問題の内容
午前問題はカリキュラム全般から出題されますが、ここで出題されるものに片寄りがあります。それは第1部から第8部までで約70問を占め、残りがその他の部です。つまり、情報処理に関する基礎的な知識を広く浅く習得すれば午前問題はクリアできます。
さらに午前問題の特徴として、暗記問題が多いということが挙げられます。典型的な例としては「***の説明として正しいものを解答群の中から選べ」というものです。まあ、コンピュータ用語とキーワードの関連付けさえ行えれば、ほとんど正答することができますよ。もちろん覚えなければならない用語はたくさんありますが、これは本人の努力でもって克服できる点でしょう。
皆さんにとってはちょっと不思議かもしれませんが、午前問題は、コンピュータ関連業務に従事している人とそうでない人とであまり差が出ません。単純に試験勉強の量と質で決まります。午後問題の内容
午後問題は大きく分けて4つの分野に別れます(その3とその4を合わせて1つと数える)。
その1からは”流れ図”と呼ばれるものが主に出題されます。流れ図はその名称の通りプログラムの処理の流れを規定したもので、プログラミング(プログラムを作成すること)を行う前にプログラマが作成する図です。典型的な出題例としては「流れ図の空欄に入る正しい処理を解答群の中から選べ」というものです。
その2からは主に午前問題を発展させた計算問題が出題されます。ここはカリキュラム全般から出題され、何が出題されるか予想が難しい分野でもあります。しかし出題される問題は過去に似た問題が大抵出題されていますので、その2はそれほど恐れるとはありません。
なお、当ホームページで行った直前対策講座は、すべてこの分野の問題の講座でした。
その3とその4ではプログラミング能力を試されます。問題の内容はその1と似たようなもので、流れ図がプログラムに変わった問題、と考えればよいでしょう。
その5からはシステムの設計に関する問題が出題されます。旧試験制度の第2種情報処理試験ではこの分野の問題は出題されませんでしたが(第1種の範囲でした)、新試験制度に変わってからここから出題されるようになりました。ここが最も難しい分野でしょう。
さて、午後問題はコンピュータに関する経験(特にソフトウェア開発経験)がある方とそうでない方とで、かなり差がつきます。毎日のようにプログラムを作成している人と、プログラムを見るのも初めてという人で差が付くのは当り前です。
でもまったくの初心者であっても、系統だてて学習し、問題に多く触れることによって慣れさえすれば克服できないことはありません。まじめに取り組みさえすれば、最短で6ヶ月くらいで合格できるでしょう(大学生くらいの柔軟な頭を持ち、勉強そのものに慣れている人を想定)。新シリーズの講座の内容
ところで、当ホームページでは「1からはじめる情報処理講座」を始めますが、ここでは初心者向けの講座しか行いません(行えません)。もしこれを勉強することによって興味が湧いたならば、ぜひ書店へ行ってみてください。たくさんの受験参考書や問題集がありますから。
ではがんばりましょう!。
青葉の情報教育では第2種情報処理試験の通信教育を行っています(チャッカリ宣伝)