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午前対策:平成6年秋期 午前 問41〜問50

AOBA's Information Processing Education



1998/11/28

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「平成6年秋期 第2種 午前」

問41 整構造プログラミング(構造化プログラミング)における基本3構造と呼ばれるものに、最も密接な関係のある流れ図記号の組合せはどれか

ア a,b,c    イ a,b,d    ウ c,e,g
エ d,e,g    オ f,h,i

問42 システム開発のテスト工程において、単体テスト(モジュールテスト)の直後に行う結合テストに関する記述として、適切なものはどれか。

ア システムが外部仕様書に示された機能どおりに実現されているかを検証するテストである。
イ 処理時間や応答時間の目標が達成されているかを検証するテストである。
ウ 接続する入出力機器や通信機器の種類と数に問題がないかを検証するテストである。
エ プログラムの部品であるモジュール間のインタフェースを検証するテストである。
オ 目標どおりのジョブの多重走行や端末の同時接続が実現できるかを検証するテストである。

問43 プログラムの内部構造やアルゴリズムに着目して行うテストを表す用語として、最も適切なものはどれか。

ア システムテスト    イ トップダウンテスト
ウ ブラックボックステスト    エ ホワイトボックステスト
オ ボトムアップテスト

問44 プログラムのテストに利用されるスタブに関して、適切な記述はどれか。

ア 開発の各段階で複数の関係者が集まって、幾つかの異なった角度から机上での検査を行い、プログラムの欠陥や誤りなどの問題点を検出し、訂正する。
イ 指定した特定の命令が実行されるたびに、レジスタや主記憶の一部の内容を出力することによって、正しく処理が行われていることを確認する。
ウ トップダウン的にプログラムのテストを行うとき、既に作成したモジュールをテストするために、仮の下位モジュールを用意して動作を確認する。
エ プログラムの実行中、適宜変数やレジスタ等の内容を検査し、必要であればその内容を修正した後、後続の処理のテストを行う。
オ プログラムを構成するモジュールの単体テストを行うとき、そのモジュールを呼び出す仮の上位モジュールを用意して動作を確認する。

問45 電子計算機のオペレータが利用する運用マニュアルに最も関連の深いものはどれか。

ア PERT図    イ ジョブ関連図    ウ 特性要因図
エ パレート図    オ プログラム流れ図

問46 次の表に示す性能を有する磁気ディスク装置がある。磁気ディスク領域の1トラックのデータを読み込み、主記憶装置に転送し終わるまでに要するアクセス時間は何ミリ秒か。

主記憶装置と磁気ディスク間の秒当たりの転送容量20Mバイト
平均シーク時間(平均位置決め時間)10ミリ秒
平均サーチ時間(平均回転待ち時間)8ミリ秒
1トラック当たりの容量200kバイト

ア 20    イ 28    ウ 38    エ 110    オ 118

問47 フロッピーディスクを、次の表に示すような仕様で両面をフォーマットした。このフロッピーディスクの記憶容量は約何Mバイトか。

   表 フォーマットの仕様
トラック数/面80トラック
セクタ数/トラック9セクタ
セクタ長(バイト)512バイト

ア 0.37    イ 0.64    ウ 0.74    エ 1.2    オ 1.44

問48 汎用計算機のオペレーティングシステムにおけるファイルの取扱いについて、正しい記述はどれか。

ア オープンされたファイルは、その情報が一括して主記憶上に読み込まれ、高速な内部処理が可能となる。
イ 順編成,索引編成,相対編成などのファイル編成は、磁気テープ,磁気ディスクといった媒体の物理的な構成に影響されることなく利用できる。
ウ ファイル中の情報は、アイテム,レコード,ブロックなどの単位に分けて構成され、それぞれの単位に対応した入出力文がプログラム言語に組み込まれている。
エ ファイル中の情報はビットの集まりであって、その構造の解釈はオペレーティングシステムと応用プログラムに任される。
オ ブロックや入出力バッファ領域を十分に大きくとることができれば、その大きさにほほ反比例した時間でファイル処理業務を完了できる。

問49 記憶媒体上にレコードを書き出した順でだけ、レコードを読み出すことのできるファイル編成はどれか。

ア VSAM編成    イ 区分編成    ウ 索引順編成
エ 順編成    オ 直接編成

問50 ファイルをメンバと呼ぶ複数の単位に分割する区分編成ファイルに関する記述のうち、正しいものはどれか。

ア 記憶媒体として磁気ディスク及び磁気テープを使用できる。
イ 区分編成ファイルをプログラム格納用ファイルを使うのは、メンバの容量を超えることが多いので適していない。
ウ メンバ内のレコードはランダムにアクセスされる。
エ メンバの格納位置を登録したディレクトリをもつ。
オ メンバを削除すると、空きが出ないように、それより後方のメンバが順に詰められる。


解説

問41について
 流れ図における基本3構造は、処理,判断,繰り返しの3つです。この3構造で流れ図を記述してプログラミングすることを、構造化プログラミングといいます。
 構造化プログラミングは、ダイクストラ(人名)がgoto文の有害性を唱えて提唱されました。

問42について
 システムのテストは一般的に、単体テスト(モジュール内部のテスト),結合テスト(モジュール間のインタフェーステスト),システムテスト(システムとしての機能のテスト),運用テスト(運用する条件での実機のテスト)の順で行われます。

ア システムテストに該当。
イ システムテストに該当。イのテストを特に、性能テストという。
ウ 運用テストに該当。
エ 結合テストに該当。
オ 運用テストに該当。オのテストを特に、負荷テストという。

問43について
 問題の文章は、ホワイトボックステストの記述です。

ア (問42の解説にあるように)システムとしての機能のテスト。
イ 結合テストを行う際、上位モジュールから順に結合して行うテスト。
ウ プログラムを、入力と出力だけが見える一つのブラックボックスとみなし、その機能に着目して行うテスト(ホワイトボックステストの逆)。主にシステムテストで行う形態。
エ 問題の記述。主に単体テストで行う形態。
オ 結合テストを行う際、下位モジュールから順に結合して行うテスト(トップダウンテストの逆)。

問44について
ア ウォークスルーに関する記述。
イ スナップショットダンプに関する記述。
ウ スタブ(下位のダミーモジュール)に関する記述。スタブはトップダウンテストを行う時に必要になる。
エ デバッガに関する記述。
オ ドライバ(上位のダミーモジュール)に関する記述。ドライバはボトムアップテストを行う時に必要になる。

問45について
ア 日程計画に用いられる、アローダイアグラムで表現された図。
イ ジョブの前後関係を表現した図。計算機のオペレーションに必要。
ウ QC(品質管理)に用いられる、物事の特性とその要因の因果関係を整理した図。
エ QC(品質管理)に用いられる、項目に対する度数を大きい順に並べ、その累積値を線で結んだ図(ABC分析が代表例)
オ プログラムのアルゴリズムを表現した図

問46について
 最初に断りを一つ。
 出題者の意図をくめば、たぶん答えは28ミリ秒です。そこでとりあえず、答えが28ミリ秒になるように解説します。

 磁気ディスクに対するアクセス時間は、以下の式で求めることができます。
アクセス時間=シーク時間+サーチ時間+データ転送時間

シーク時間:磁気ヘッドを目的のデータがあるトラック上まで移動する時間(磁気ヘッドの移動時間)
サーチ時間:目的のデータが磁気ヘッド上に到着するまで回転する時間(磁気ディスクの回転時間)
データ転送時間:磁気ヘッドに先頭のデータが到着してから、転送が終了するまでの時間

 問題ではシーク時間とサーチ時間が与えられていますので、残る転送時間を求めれば、最終的な答えを得ることができます。
 1秒間当たり20M(20×106)バイト転送する磁気ディスクが、200k(200×103)バイト転送するのに要する時間は、以下の式で表せます。

データ転送時間=(200×103)÷(20×106
これを計算するとデータ転送時間は10ミリ秒となりますので、求める磁気ディスクのアクセス時間は、

磁気ディスクのアクセス時間=10+8+10=28ミリ秒
です。

(参考)
 ところで、サーチ時間は平均回転待ち時間という別名の通り、磁気ヘッドが目的のデータの先頭に達するまでに要する平均の時間です。この時間は、磁気ディスクの1回転に要する時間の半分です。
 なぜなら、最も都合が良い時(シークした瞬間に磁気ヘッドがデータの先頭に位置した時)の待ち時間は0で、最も都合が悪い時(シークした瞬間にデータの先頭が磁気ヘッドを通りすぎた時)の待ち時間は1回転に要する時間だからです。すると、その平均をとって1回転に要する時間の半分になるでしょう。
 ということで問題の磁気ディスクの1回転に要する時間は、

1回転に要する時間=サーチ時間×2=8×2=16ミリ秒
と考えられます。
 1回転に要する時間(16ミリ秒)は1トラックのデータ読取り時間と同じはずですが、これは先に計算したデータ転送時間(10ミリ秒)と異なり、この点が矛盾します。

 ただし、解答群に34ミリ秒がなかった(あれば、遅い方をとってこっちが正解)ので、28ミリ秒が正解でしょう。

問47について
 1トラック当たり9セクタがあり、1面(片面)に80トラックがあるフロッピーディスクは、片面で720セクタ(9×80セクタ)あります。
 これが両面では、1440セクタ(720×2セクタ)あるはずですので、このフロッピーディスクの記憶容量は、

記憶容量=1440×512=737280≒0.74Mバイト
です。

問48について
ア ファイルを(入力)オープンしただけでは、ファイル内のデータに対する読み込みは行われません。
イ 磁気テープには、順編成ファイルしか格納することができません。
ウ 応用プログラムからファイルにアクセスする場合、アイテム(レコードの項目)単位にアクセスできる言語はありません(一般にはレコード単位、場合によってはバイトやブロック単位)。
エ 正しい
オ 確かに、バッファを大きくとった方がファイル入出力に要する時間は短くなりますが、反比例の関係にあるとはいえません。

問49について
 問題の記述は順編成に関する記述。
 他の編成法についてここで詳しく解説するスペースはないので省略します。

問50について
 区分編成は、ファイル内のレコードをメンバという単位にまとめ、メンバ単位で直接アクセス、いったんメンバにアクセスした後は、メンバ内部で順次アクセスを行う編成法です。

ア 区分編成ファイルは、直接アクセスができる媒体(磁気ディスクなど)上にしか作成することはできません。
イ 区分編成ファイルは、プログラムを格納するファイルとしてよく用いられます。
ウ メンバ内のレコードは順次アクセスされます。
エ 正しい。
オ メンバを削除すると、その領域は使用不可能領域としてファイルに残ります。これを解決するために、区分編成ファイルは定期的にファイルの再編成を行わなければなりません。区分編成ファイルを再編成することを特に、ファイルの圧縮といいます。


解答

問41 ウ    問42 エ    問43 エ    問44 ウ    問45 イ
問46 イ    問47 ウ    問48 エ    問49 エ    問50 エ