植物 植物
午前対策:平成6年秋期 午前 問21〜問30

AOBA's Information Processing Education



1998/11/14

注意1:このページは、回線を切断した後でゆっくりご覧になってください(テキストを印刷する場合は、その取り扱いに注意してください)。

注意2:背景が白地の画面を長時間見つめていると頭が痛くなってしまいますので、ここは背景をグレーにしています。


「平成6年秋期 第2種 午前」

問21 2次元や3次元の位置情報をコンピュータに入力するための座標読取り装置の一種で、図形データの入力や、NC(数値制御)工作機械のデータ作成によく利用されるものはどれか。

ア OCR    イ XYプロッタ    ウ ジョイスティック
エ ディジタイザ    オ バーコード読取り装置

問22 小型コンピュータ用の周辺装置インタフェースであって、主としてハードディスク装置などとの高速なデータ転送に使用されるものはどれか。

ア RS−232C    イ SCSI    ウ TCP/IP
エ X.25    オ セントロニクス

問23 命令のアドレス指定方式に関して、番地部に記された内容を、そのまま命令の処理対象にするものはどれか。

ア インデックス修飾指定方式    イ 間接アドレス指定方式
ウ 相対アドレス指定方式    エ 即値アドレス指定方式
オ 直接アドレス指定方式

問24 基本動作時間(クロック時間)が0.05マイクロ秒の処理装置で、命令の実行に必要なクロック数とその命令の出現比率が次の表に示す値である場合、この処理装置の性能は平均約何MIPSか。

命令の種類命令実行に必要なクロック数出現比率
レジスタ間演算40%
メモリ・レジスタ間演算50%
無条件分岐1010%

ア 3    イ 10    ウ 33    エ 60    オ 132

問25 命令セットを使用頻度の高い基本命令に限定して制御のための回路を簡単にし、更にパイプライン処理が有効に働くように命令語長をできるだけ統一することで、命令の処理時間の短縮を図った処理装置のアーキテクチャはどれか。

ア CASE    イ CISC    ウ RAM    エ RISC    オ SCSI

問26 次の図は、オペレーティングシステムの機能の一部を体系化したものである。(   )に入れるべき適切な機能はどれか。

ア オーバレイ管理    イ カタログ管理    ウ タスク管理
エ プロジェクト管理    オ メッセージ管理

問27 オペレーティングシステムの機能とそれに関連する用語の組合せで、(   )に入れるべき適切な字句はどれか。

ジョブ管理−−−−JCL
(   )−−−−ページング
ファイル管理−−−−ディレクトリ
入出力管理−−−−バッファリング
運用管理−−−−システムモニタリング

ア 記憶管理    イ システム管理    ウ 装置管理
エ 通信管理    オ プロセス管理

問28 言語コンパイラの、インタプリタに関して、正しい記述はどれか。

ア インタプリタは、COBOLやFORTRANで利用されることが多い。
イ インタプリタは、パラメタを受け取って、ある骨組みに従った実行可能プログラムを作り出す。
ウ インタプリタを使うと、プログラムが途中までしか完成していない場合でも、そこまでの部分を実行させることができる。
エ コンパイラを使うと、ソースプログラムの命令文を一つずつ翻訳実行するので、1ステップずつデバッグするのに都合がよい。
オ プログラムの実行速度という点では、コンパイラを利用したときに比べてインタプリタを利用したほうが速い。

問29 記号処理に適した言語で、Prologとともに人工知能の研究に大きな影響を与えた関数型プログラム言語はどれか。

ア ALGOL    イ COBOL    ウ GPSS
エ LISP    オ PASCAL

問30 N個の観測値の和S(ただし、S>0)を求め平均値を算出する。平均値は、小数部を四捨五入して整数値で求めるとしたとき、正しい式はどれか。
 なお、/は除算,[X]はXを超えない最大の整数とする。

ア [(S+1)/N]    イ [(S−1)/N]+1    ウ [S/N+0.5]
エ [S/N+0.9]    オ [S/N]+1


解説

問21について
 問題の文章は、ディジタイザの説明です。
イ XYプロッタ:CADシステムで用いられる。ペンによって図形を出力する装置
ウ ジョイステック:ゲームに用いられる。戦闘機の操縦桿のような入力装置

 その他、(前回の)問20を参照のこと。

問22について
 問題の文章は、SCSIの説明です(双方向のパラレル転送)。
ア RS−232C:EIA(米国電子工業会)が定めた、シリアル転送の入出力インタフェース規格
ウ TCP/IP:通信ネットワークプロトコル。以前はLANの標準的なプロトコルであったが、現在はインターネット接続を行うための標準的なプロトコルとしての方が有名。
エ X.25:パケット交換のプロトコル
オ セントロニクス:片方向のパラレル転送の入出力インタフェース規格。プリンタとの接続に用いられる。

問23について
 命令を実行するとき、その命令の演算対象とするデータが存在するメモリ上の番地を有効アドレス(実効アドレス)といいます。XX指定方式とは、この有効アドレスを指定するための、命令の方式のことをいいます。
 問題の文章は、即値アドレス指定方式の説明です。

ア インデックス修飾指定方式:命令で記述した番地にインデックスレジスタの内容を加算し、これを有効アドレスとする方式
イ 間接アドレス指定方式:命令で記述した番地の(メモリの)内容を有効アドレスとする方式
ウ 相対アドレス指定方式:命令で記述した番地に命令アドレスレジスタの内容を加算し、これを有効アドレスとする方式(現在実行している命令からの変位を記述する)
オ 直接アドレス指定方式:命令で記述した番地を、そのまま有効アドレスとする方式

問24について
 まず、表を元に1命令の平均実行時間を求めます。

 1命令の平均実行時間=レジスタ間演算の実行時間*0.4+メモリ・レジスタ間演算の実行時間*0.5+無条件分岐の実行時間*0.1
=(4*0.05*10-6)*0.4+(8*0.05*10-6)*0.5+(10*0.05*10-6)*0.1
=0.33*10-6

 MIPSは1秒あたりの平均命令実行回数です(百万回が1MIPS)。
 よって、上記で求まった1命令の平均実行時間の逆数をとれば、MIPS値を求めることができます。
1秒あたりの平均実行回数=1/(0.33*10-6)≒3*106回=3MIPS

問25について
 問題の文章は、RISCの説明です。

ア CASE:ソフトウェア開発や保守作業の自動化を支援する技術
イ CISC:一つ一つの命令を多機能にして、命令の数を少なくすることを図った処理装置のアーキテクチャ(RISCの逆と覚える)
ウ RAM:読み書きが可能なメモリのこと。読出し専用のメモリはROM
オ SCSI:問22の問題文章を参照のこと。

問26について
 制御プログラムは、ジョブ管理,タスク管理,データ管理,記憶管理,運用管理,障害管理,入出力管理,通信管理などから構成されます。

問27について
 (前回)問16を参照のこと。仮想記憶管理は記憶管理の一部です。
 ここで、記憶管理の種類を以下にまとめます。

問28について
ア COBOLやFORTRANは、コンパイラによって実行可能プログラムとなるケースが多い。インタプリタは、(*)BASICやLISPで利用されることが多い。
イ この記述はジェネレータの説明
ウ 正しい
エ この記述はインタプリタの説明
オ インタプリタ(で翻訳したプログラム)は実行時点で1ステップずつ解釈されるので、コンパイラ(で翻訳したプログラム)に比べ、実行速度は劣る。

(*)BASICは、現在はコンパイラによってコンパイルされます。

問29について
 問題の文章は、LISPの説明です。

ア ALGOL:構造化プログラミングの考え方を採り入れたプログラム言語。PL/IやPASCALに影響を与えた。BNF記法が特徴
イ COBOL:事務処理計算向きのプログラム言語
ウ GPSS:シミュレーション用のプログラム言語。解答群の他のプログラム言語は汎用プログラム言語に分類されるのに対し、特定の分野に限定して使用される特殊問題向け言語に分類される。
オ PASCAL:元々はプログラム作成の教育用言語。現在は、パソコンにおいては実用的な言語となっている。CやAdaに影響を与えた。

問30について
 四捨五入しないならば 平均値=S/N です。
すると、[S/N]は平均値を常に切り捨てた値となります。

 小数部を四捨五入した値は、平均値の小数部が0.5以上のとき[S/N]に1を加算した値です。これは、最初のS/Nに0.5を加算しておいて、これを切り捨てた値と同じ値です(S/Nの小数部が0.5以上になると1の位が1増えるから)。
 ということで答えは、[S/N+0.5]。


解答

問21 エ    問22 イ    問23 エ    問24 ア    問25 エ
問26 ウ    問27 ア    問28 ウ    問29 エ    問30 ウ