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午前対策:平成8年春期 午前 問31〜問40

AOBA's Information Processing Education



1999/01/23

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「平成8年春期 第2種 午前」

問31 あるプログラムの実行中に、入出力などのために処理装置が待ち状態になったとき、処理装置を他のプログラムの実行に割り当てることによって処理装置を有効に利用する方式を何というか。

ア オーバーレイ   イ スラッシング    ウ ダイナミックアロケーション
エ マルチプログラミング    オ ラウンドロビン

問32 タスクの状態に関する次の記述中の(   )に入れるべき適切な字句の組合せはどれか。

 タスクは三つの状態で管理される。これらは、CPU使用権を与えられた( a )状態,CPU使用権を待っている( b )状態,及び入出力要求などをきっかけに( a )状態から移行する( c )状態である。

受付け待ち実行
実行実行可能待ち
実行待ち割込み
実行可能受付け割込み
実行可能割込み実行

問33 記憶空間を一定の大きさに区切って管理し、仮想記憶を実現する方式を何というか。

ア スラッシング    イ スワッピング    ウ ブロッキング
エ ページング    オ ローディング

問34 次の記述中の(   )に入れるべき適切な字句の組合せはどれか。

 主記憶にロードされた一つの( a )を複数の( b )で共用して並行に実行するためには、その( a )( c )である必要がある。

サブルーチンタスク再帰的
サブルーチンプログラム再帰的
タスクサブルーチン再帰的
タスクプログラム再入可能
プログラムタスク再入可能

問35 オペレーティングシステム(OS)の一つであるUNIXの説明として、適切でないものはどれか。

ア キャラクターベースのコマンドを用いた対話方式のヒューマンインタフェースを提供する。
イ 仕様が公開されており移植性が高いので、広範囲な機種で採用されている。
ウ シングルユーザ,マルチタスクOSである。
エ 分散処理を容易に実現するネットワーク機能を提供する。
オ ワークステーションの代表的なOSである。

問36 連携編集プログラムに関して、正しい記述はどれか。

ア オブジェクトモジュールを組み合わせて、実行可能なロードモジュールを作成する。
イ 作成したプログラムをライブラリへ登録する。
ウ 実行に先だってロードモジュールを主記憶に移す。
エ プログラムの構文(シンタックス)や意味(セマンティック)の誤りを検出する。
オ プログラムの個々の命令の実行結果やレジスタの内容などを、時間の経過とともに出力する。

問37 非手続き形のプログラム言語はどれか。

ア C    イ COBOL    ウ Fortran    エ Pascal    オ Prolog

問38 縦横に区切られた長方形のセル内にデータや計算式を入力するという操作によって、表の作成,セル間の計算処理ができるソフトウェアはどれか。

ア オブジェクト指向言語    イ 関係データベース    ウ 関数型言語
エ スプレッドシート    オ マークアップ言語

問39 基本形データ伝送制御手順(ベーシック手順)の伝送制御文字のうち、受信した情報メッセージに対する肯定応答を意味するものはどれか。

ア ACK    イ ENQ    ウ ETX    エ NAK    オ SOH

問40 アナログ伝送路を利用してディジタルデータを伝送するためには、変調という操作を行う必要がある。次の変調方式のうち、実現方法が最も簡単であるが、雑音や信号レベルの変動に弱いといわれている方式はどれか。

ア 位相変調    イ 周波数変調    ウ 振幅変調
エ 直交振幅変調    オ 符号化多重変調


解説

問31について
 問題の記述は、マルチプログラミングについての記述です。

オーバーレイ
 プログラムをセグメントという単位で分割し、そのセグメント単位に主記憶装置と補助記憶装置間の出し入れを行う記憶管理の一つ。
スラッシング
 主記憶上のプログラムを補助記憶に追い出すことをスワップアウト(ロールアウト),追い出したプログラムを補助記憶から主記憶にローディングすることをスワップイン(ロールイン)というが、このスワップアウトとスワップインが頻繁に発生する現象のこと。
ダイナミックアロケーション
 プログラム実行中に、必要に応じて主記憶領域などの資源を動的に割り当てること。
ラウンドロビン
 実行可能状態にある複数のタスクの中から、実行するタスクを選択することをディスパッチするなどというが、このディスパッッチングアルゴリズムの一つ。ラウンドロビン方式は、各タスクに一定の処理時間(タイムスライス)を与え、その時間を使い切ったタスクを、実行可能状態のタスクの末尾に位置付ける方式。TSS(タイムシュアリングシステム)などで採用される。

問32について
 タスクは三つの状態で管理される。これらは、CPU使用権を与えられた実行状態,CPU使用権を待っている実行可能状態,及び入出力要求などをきっかけに実行状態から移行する待ち状態である。

問33について
 問題の記述は、ページング方式またはセグメント方式、またはセグメンテーションページング方式の記述です。
 上記の方式はどれも仮想記憶管理方式です。ただし、ページング方式は主記憶をページと呼ばれる固定長の大きさで分割して管理するのに対し、セグメント方式はセグメントと呼ばれる可変長の大きさで管理します。また、セグメンテーションページング方式は、ページング方式とセグメント方式を合わせた管理方式です。

スラッシング
 問31の解説参照
スワッピング
 スワップアウトとスワップインの総称(スワップアウトとスワップインについては、問31の解説参照)
ブロッキング
 複数の論理レコードをまとめて、一つのブロック(物理レコード)にすること。この逆の処理はデブロッキング
ローディング
 補助記憶装置などから主記憶装置にプログラムを移すこと。

問34について
 主記憶にロードされた一つのプログラムを複数のタスクで共用して並行に実行するためには、そのプログラム再入可能である必要がある。

 再入可能プログラム(リエントラントプログラム)は、現在実行中のタスクを途中で中断し、後から同じプログラムを使用するタスクが動作しても、再開後正しく動作することが保証されているプログラムのことをいいます。
 これと似た用語に再使用可能プログラムがあります。
 再使用可能プログラム(リユーザブルプログラム)は、一旦そのプログラムが終了したならば、再ロードを必要とせずに最初から実行できるプログラムのことをいいます。

問35について
 誤りの記述はウです。
 UNIXはマルチユーザ(いっぺんに複数の人が利用する),マルチタスク(いっぺんに複数のタスクが動作する)OSです。
 なお、シングルユーザ,マルチタスクのOSといえば、Windowsが代表的なOSでしょう。

問36について
ア:連携編集プログラムが行います。
イ:プログラムライブラリに関する記述です。
ウ:ローダが行います。
エ:コンパイラが行います。
オ:トレーサ(またはデバッガ)が行います。

問37について
 解答群の中で非手続き型のプログラム言語はPrologです。
 手続き型言語でプログラムをコーディングする際は処理の流れを記述しますが、Prologはその論理を記述します(”論理を記述する”、の意味は分からなくてもいいです)。

問38について
 今では一般的に表計算ソフトと呼ばれていますが、以前は(正しくは?)スプレッドシートと呼ばれていました。

問39について
 解答群はすべて、ベーシック手順における伝送制御キャラクタです。伝送制御キャラクタとは、数字やアルファベット以外の(伝送制御用の)特殊な1バイト文字で、この特殊文字でもってデータ伝送をコントロールします。

ACK:肯定応答
ENQ:応答要求
ETX:テキスト終了
NAK:否定応答
SOH:ヘディング開始

問40について
 問題文の特徴を有する変調方式は、ウの振幅変調です。

位相変調(PM)方式
 波の位相のずれによって0と1を識別する方式。
周波数変調(FM)方式
 波の周波数によって0と1を識別する方式。帯域幅が広い欠点を持つが、雑音に強いという長所がある。
振幅変調(AM)方式
 波の振幅によって0と1を識別する方式。帯域幅が狭い長所を持つが、雑音に弱いという欠点がある。
直交振幅変調(QAM)方式
 振幅変調(AM)方式と位相変調(PM)方式を組み合わせた方式。
符号化多重変調
 (??? すみません。改めて調べてみましたが分かりませんでした)


解答

問31 エ    問32 イ    問33 エ    問34 オ    問35 ウ
問36 ア    問37 オ    問38 エ    問39 ア    問40 ウ