97年3月に読み終えた本

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気づきの秘訣

3月X日(X)読み終える。購入日:3月X日 出版社:致知出版社

 著者:鍵山秀三郎 値段:800円(本体)

 車用品のチェーン店イエローハットの社長さんの本。昭和27年岐阜県立東濃高校卒

 購入したのは、本屋さんで立ち読みの最中に、ぱらぱらめくると掃除の話があったからです。著者のことや、イエローハットのことは、この本で初めて知りました。

 ちょっといいなと思った本で、大きな出版社でないものは、そのときに買わないと買い損なうことがあるので、購入しました。

 (こう思って、買った本に、ベストセラーになった本もおおいですが)

 雑誌の掲載された鍵山氏の座談会を中心に編集されたみたいで、会話の登場人物が複数人いて、混乱しました。

 前書きを書かれた寺田清一氏は、その文のなかで、「哲人二宮尊徳翁の実践哲学の四大支柱は、至誠、勤労、分度、推譲でありますが、この教えを現代そのまま地で歩まれつつあるのが、鍵山社長さまではなかろうかと思います。」と紹介しています。二宮尊徳(二宮尊徳ホームページあるかな、なければ作りたい)は、私も尊敬している人物で、その人の教えが、「至誠、勤労、分度、推譲」なのかと感心(本書に関係ないけど)してしまいました。

 本書のなかで、掃除について、「この事業を始めたときに、与えられたものは粗末なものでもあっても、それをきれいにすることによって少しでも雰囲気をよくしたいと思ったわけです」と書いてあります。私がソフトウエアの生産性の向上を検討していた際に、製造業が工場をきれいにすることによって、生産性の向上を計っている事実に興味をもちました。また、おおくの宗教団体で、修行の一貫として、掃除を位置づけています。掃除には不思議な力があるというのが私の思いです。風水的なパワーや、無意識、意識にあたえるパワーがあると思います。

 鍵山氏の言う、企業経営のコツは、「凡事徹底」、「大きな努力で小さな成果は確率が高い」、「相対差より絶対差」です。

 あと、氏の経営者としての先見の明は、問屋経営であるローヤルにおいて、大手小売りとの取引の誘惑を断ち切り、小売りチェーン店であるイエローハットを展開したことです。その時点で、多品種少量商売に挑戦したことは、すごいことでした。

 


あいまいな日本の私

3月19日(水)読み終える。澤村先生より借用。 出版社:岩波書店 著者:大江健三郎 値段:620円(税込み)

この本は、澤村先生より、お借りした。澤村先生は、高校の先生を定年退職されて本校にみえた先生(公務員ビジネス科)である。近藤先生(文書技法)、辻村先生(渉外)、昨年退職された大矢先生(数学)らは、ともに高校を定年されてから、本校にこられた。人生経験が長いこと、そして、教員経験が長いことから、私は、職員室でいろいろお話しながら、勉強させていただいた。その一人である澤村先生に、先日、「最近読まれた本でいい本はありますか」という私の問いに、奨めてくれた本がこの本である。

 今回も、パソコン不調のため、インストール作業が発生しその合間に読むことができた。インストール作業は、読書に最適! かな。

私は、大江健三郎氏の小説を、2,3度は挑戦したと思うが、読んだ本という記憶がない。たぶん、この本が初めてである。

本の題名から想像つくように、ノーベル賞を著者が受賞したときの講演を中心に組んである、講演集である。帯に付いている大江氏の顔は、お子さんの光さんの顔そっくりである。いい顔をしている。本の中も氏の良心があふれた内容であった。

私が読んで、興味があったところは、自分の子供が障害者として生まれ、この子供と生きようようと決心したところ、沖縄の青年の葬式での青年の兄の挨拶、そして、講演の話し方が一貫して、自分を前に出すのではなく、自分に影響を与えた人を出そうとしている姿勢である。

この本を読んで、「政治的な知識人」に対して見方が変わった。私の従来の見方は、才能がある人は、その分野でのみ活躍が期待されており、その他では、期待はされていないということである。会社では、上司は、仕事のみの関係で上司にあるにすぎず、ただそれだけということであり、また、脚本家で有名な人は、脚本の世界のみで評価されるべきで、その評価で偉そうなことをいってはいけないということである。同様に、小説家で有名な人は、小説を書けばいいのであり、政治的な発言を公の席では控えるべきでではないかということである。

今は、この考えだけでなく、その知識人としての特有な政治的な関わりがあって、それを表現してもいいのではないか思うようになった。大江氏が書いた、沖縄の青年の兄の挨拶など、私の従来の「政治的な知識人」の枠を越えているからである。たぶん、あの文章は、大江氏しか書けないと思うからである。大江氏しか書けない文章なら、書く価値があるといっていいであろう。

今回の本は、人のお薦めによって、読むことができた。自分で選択するとどうしても、自分の考えを強化する(頑固)にする読書になりやすい。それに比べて、人から奨められ読書は、自分の枠を突き破る力があるといえる。これからも、人のお薦めの本を読みたい。

澤村先生、どうもありがとうございました。先生からお聞きしたお話しは勉強になりました。

 


好き嫌いで決めろ

3月9日(日)読み終える。購入日:2月?日 出版社:日本テレビ 著者:河上和雄 値段:1200円(税別)

 オーム真理教の事件のときに、よくテレビでみた、元東京地検の河上さんの本。

 字も大きく、文章も読みやすいので、すぐに読める本です。エプソンのノートパソコンにフロッピーから、Win95の再インストールをしながら、読みました。

 題や、本の帯の文句「男は国家の存亡に関わる大事なら、、、」は、ほとんど本と関係がありませんね。

 検事としてどう考え仕事をしたかの部分は、なかなか読み応えがあります。

 強姦事件を起こした少年の母親が「どうか息子を助けてやって下さい」としつこく嘆願に来たとき、うるさくつきまとうので、つい「あなたの育てかが悪いので彼はこんな犯罪を犯したのだ」と応えたことを、10年たって後悔したこと。「あなたが息子に向ける愛情をもう少し被害者の方へ向けてみてはどうか」という言い方ができなかったかと今でも反省していると書いてあります。

 検事として、被疑者と机を前にして向かいで取り調べをしているとき、「私が向こうに座って相手がこちら側に座っていてもおかしくない場合もあります。」と書いてあります。

 あと、住専問題で検事は政治家と大蔵省に利用されていると思うこと、エイズ問題は、世論の力があってこそ、検事もあそこまでやれたと思うと書かれていました。

 「事務的にやり通す」ことは、大切なことであると、「犯罪を犯していないのは、たまたま運がよかったからもしれない」ことは、私もこの年になり、そう思うようになりました。

 私ならこの本の題を『検事が偉いわけがない』とかにしますね。残念ながら、この本に関するホームページは見つけられませんでした。(見つけた方は教えてください)

 まだ、Win95のインストール中!フロッピーからWin95を入れるのは時間がかかりますね。お陰で本が読めました。

 


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