待ち行列

末広ページへ このコーナーの目次へ

待ち行列の基本公式の解説

 


待ち行列とは

 コンビニエンスストアーのレジに並ぶとき,すでに、そこに何人並んでいるかを考えることです。これは、通信回線を通じて、コンピュータに仕事を指示する、また、電話の話し中をいかに減らすかなど、ネットワーク関係の基礎的な理論になります。

待ち行列を考えるときの基本的な名称と記号

用語

記号
(読み方)

意味

(店のレジで並んでいる例で)

平均到着率

λ
(ラムダ)

1単位時間当たりにレジにくるお客の数。

平均サービス時間(通信では伝送時間)

ts
(サービスタイム)

レジでの一人当たりの処理時間、通信では一件あたりの通信時間

平均到着間隔

ta
(アライバルタイム)

お客さんがレジにくる平均間隔

窓口利用率

ρ
(ロー)

1時間中のレジでお客さんの処理をしている時間の割合。なぜρかな?

パフォーマンスのp から ρ ?

平均待ち時間

tw
(ウェイトタイム)

レジにお客さんが来て、そのお客さんの処理を開始するまでの時間

平均応答時間

tq
(キュータイム)

レジにお客さん来て、待って、さらに、その人の分の処理が終了するまでの時間

平均サービス量

μ
(ミュー)

1時間フルにレジを回転させて、処理できるお客さんの平均数。なぜμかな?

待ち行列

窓口に並んでいる人の数

 


基本公式の解説

待ち行列  L = ρ/(1-ρ)

 待ち行列の中心となる公式です。到着間隔がポアソン分布、サービス時間が指数分布、窓口が1つのとき(M/M/1)に成立する公式です。利用率 ρ=0.5 のときに、待ち行列は、1となります。利用率が 2/3 のときに、待ち行列は、2となります。レジの例では,前者が、平均1人並んでいるということ、後者が2人並んでいることになります。

 「この公式の証明は難しいので、証明を理解するより、公式を丸ごと覚えるという戦略でどうか」と、高校数学の先生に言われました。確率の世界から証明されるそうです。

 この式は、利用率/(1−利用率)ですので、言い換えると利用時間/非利用時間となります。この比率にどんな意味があるかといことで、私は、「発揮指数」という名称を付けました。

待ち時間 tw = L× ts

 レジの例で言えば、レジに自分が並んだとき利用率が2/3のレジであれば,2人並んでいます。待ち時間とは、自分が並んでから、自分の番になるまでを指します。よって、並んでいる人の処理時間分になります。

応答時間 tq = tw+ ts

 レジの例で言えば、レジに自分が並んで、自分の番になり(tw)自分の処理が終わる(ts)までの時間です。

窓口利用率 ρ= λ/μ = ts /ta

 可能な時間分の利用している時間の意味です。この公式はの方がお奨めです。ts /ta の時間の割合より、 λ/μ の物の割合の方が直感的と思います。

 


こぼれ話

ギリシャ文字の記号

 待ち行列の記号のうち,λ、ρ、μ は、ギリシャ文字です。意味は、到着率、利用率、サービス量です。英字の単位は、比較的直感的数字ですが、このギリシャ文字系は、率とか、時間当たりの数字になります。複雑な数字はギリシャ文字ということでしょうか?

 それぞれ、なぜ、λ、ρ、μ なのか、疑問ですね。(調査します)

発揮指数

 L=ρ/(1−ρ)の式は、レジで考えると、分母の 1−ρ は、利用していない時間を表し、ρ は、利用している時間を表します。そうすると、この式は、ガソリンタンクで考えると、分母は、まだ入るガソリン量、分子は、すでに入っているガソリンの量になります。この値を発揮指数と名付けました。

 いくつかの実際の例で考えると,「発揮指数」は,以下の通りです。

 

発揮指数?= A/B

A 発揮率

B 非発揮率

待ち行列

待ち行列

利用率

非利用率

ガソリンタンク

 

充填率

空隙率

才能

 

顕在化した才能

隠れた才能

こづかい

 

使ったお金

残っているお金

仕事時間

 

仕事

仕事以外

 


spage@yscon.co.jp

末広ページへ このコーナーの目次へ