ネットワークに関する次の記述を読んで,設問 1 〜 3 に答えよ。
S 社は,900 ある店舗のそれぞれから毎日,前日の売上ファイルを本部に伝送するシステムを稼働させている。ファイルの伝送には公衆電話網を利用し,各店舗と本部との間の通信速度は 9600 bps である。本部側には,受口として 4 回線が用意されている(図)。店舗から伝送される売上ファイルは,l日店舗当たり 600 バイトのレコード 80 件から構成されている。
売上ファイルの伝送は,午前 9 時から午前 11 時の間に行うことになっているが,本部側の電話回線がビジー状態でつながらないことが多いという苦情が各店舗からあがっている。

一定時間当たりに回線を占有する呼の総延べ接続時間の割合を呼量 (A) と呼び,単位をアーランで表す。一定時間 (T) 当たりに発生する呼の数を C ,呼が回線を占有する時間の平均値を S とすると,A = C * S/T の式で表される。
また,発生する坪の数に対して,すべての回線が他の呼の接続中のため接続できない呼の数の比率を呼損率 (B) と呼び,回線数 (n) を用いて,次の式(アーラン B 式)で表される。表は,回線数,呼損率,呼量の関係を表す。
B = (An/n!) / (1 + A + A2/2! + A3/3! + … + An/n!)

売上ファイルの伝送時の伝送効率を 100 % とし,転送プロトコルのオーバヘッドにかかる時間やモデムなどによるデータの圧縮は考慮しないものとする。
次の問いに答えよ。
(1)各店舗から毎日伝送される売上ファイルの 1 回の通信時間(秒)を求めよ。
(2)このシステムでの総呼量を求めよ。
現構成での呼損率を求めよ。答えは小数第 3 位を四捨五入して小数第 2 位まで求めよ。
このシステムの呼損率を 0.1 以下とするためには,本部側の回線を何回線増設すればよいか。表を使って追加すべき回線数を求めよ。
解説は,『通勤列車で勉強する,一種午後』第 3 号