ネットワークスペシャリスト
平成8年度 午前
問1〜問10 問題と解説

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ここの内容に関しての質問を歓迎します。斎藤末広まで。

ゥ斎藤末広(ジャン) 引用・複製を許可します。
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事前の許可は必要ありません。
なお、問題文の著作権は私にありませんので、各自の責任において引用してください。

 


問1

 通信相手の同位層との間にデータ転送のための論理的な関係を確立しないプロトコルデータ単位(PDU)を転送する方式はどれか。

 ア コネクションレス方式
 イ コンテンション方式
 ウ ブロードキャスト方式
 エ ブロードバンド方式
 オ ポーリング/セレクティング方式

解説

 中継点を介して、もしくは介さずに2地点での接続するとき、それぞれのOSIの参照モデルに従った同一層が、「同位相」です。同位層同士の約束をプロトコルといいます。

 中継点を介して、接続する場合、両端の接続を確認してから転送する方式をコネクション方式、確認せずに転送ができる方式をコネクションレス方式といってます。パケット通信は、コネクションレス方式が可能です。中継点にて蓄積をしておきます。

 電子メールのようにある程度遅延が発生してもよいのもは,コネクションレス型が向いています。対話型アプリケーションの場合は,コネクション型が向いています。コネクションレス型の方が,コネクション型に比較してネットへの負荷が低く,費用も安くすみます。

その他の解答群の解説

 イ、オのコンテンション方式、ポーリング/セレクティング方式の説明は省略。ともにコネクション方式です。

 ウ ブロードキャスト方式(broadcast)とは、ブロード(広く)キャスト(投げる)と言う意味で、テレビやラジオのように相手を特定せずメッセージを伝送する方式です。必要でないものまで届いてしまうのが欠点です。

 エ ブロードバンド方式は、ブロード(広い)バンド(帯)と言う意味で、一つのケーブルを周波数帯で分割して利用するやり方です。通常のLANはブロードバンド方式ではなく、ベースバンド方式といいます。Wagnet(ワングネット)というLANはブロードバンド方式です。

解答 ア

 


問2

解説

 

解答 イ

 


問3

解説

 

解答 

問4

 HDLC手順においては、送信するビットパターン内に五つの連続する“1”が出現したとき、送信側で五つの連続する“1”の後に強制的に“0”を挿入する。このような操作を行う理由として正しいものはどれか。

 ア データとFCSの区別をするため
 イ ビット誤り率を改善するため
 ウ ビット誤りを検出するため
 エ ビット透過性を確保するため
 オ モデム間の同期をとるため

解説

 HDLC手順は、同期ととるため、フレームの切れ目を示すとき、時間を取るときに、フラグシーケンスと言われている01111110を流します。フレーム(パケット)はこの信号以外を流すことで始まります。また、この信号を流すとパケットの終わりをしめします。開始時直前の01111110を開始シーケンス、終わりの01111110を終了シーケンスと呼んでます。終了シーケンスは次のフレームの開始シーケンスとなるときもあります。

 このような約束があるため、フレーム内に01111110と言う信号があると誤動作します。よって、それを防ぐために11111の後は必ず0を余分に入れるという約束があります。これによって、フレーム内はどんな信号でも送ることが可能になります。どんなビットでも流せるということで、「ビット透過性」を確保していると言われます。

参考

 情報処理技術者試験基本用語HDLCと通信プロトコル

解答 エ

問5

 マルチリンク手順に関する記述のうち、正しいものはどれか。

 ア 回線障害発生時にう回するための予備回線を設けることによって、信頼性を高めるプロトコルである。
 イ 複数の回線に同じデータを流すことによって、信頼性を高めるプロトコルである。
 ウ 複数の回線を直列に多段接続したときに、両端のデータリンク間で信頼性を高めるプロトコルである。
 エ 複数のデータリンクを一つの論理的なデータリンクとして扱うプロトコルである。
 オ 物理的に1本の回線を、論理的に複数のデータリンクに分けて使う、回線多重化プロトコルである。

解説

 マルチリンクとは、いくつかの伝送路を論理的に一つのリンクとすることです。リンク自体はOSI7層モデルの2層で実現します。それより上の階層でマルチリンクを実現します。

解答 エ

問6

 HDLC手順に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

 ア すべてのフレームはフラグシーケンスで開始し、フラグシーケンスで終結しなければならない。
 イ 一つのフレームにおけるアドレス部と制御部については、アドレス部が先に送出される。
 ウ 一つのフレームの終結を示すフラグシーケンスと次のフレーム開始を示すフラグシーケンスは兼用できない。
 エ フレーム間のタイムフィルは、連続するフラグシーケンスの送出によって行う。
 オ フレーム検査シーケンスの長さは16ビットまたは32ビットである。

解説

 フラグシーケンスは、フレームの切れ目、同期の確保のために流す信号です。フレームを連続して送るときは、このフラグシーケンスが前のフレームの終了フラグ、これからくるフレームの開始フラグとなり、兼用しています。

その他の解答群の説明

 ア フラグシーケンスが終わらないとフレームの終わりが認識されません。フレームは可変長ですので、終わりの信号は重要です。

 イ アドレスは、どこ宛のフレームであるかを認識する意味で、制御部より先に来てくれた方が合理的と考えれば分かると思います。制御部の前に流します。

 エ タイムフィルとは、フレームの無いときに送る信号のことです。フラグシーケンスを送ってます。

 オ フレーム検査シーケンスは、通常は16ビットですが、事前の約束により32ビットに拡張することができます。

参考

 情報処理技術者試験基本用語(HDLCと通信プロトコル)

解答 ウ

問7

 ISO8802-3(CSMA/CD方式)で定義されているMACは、OSI基本参照モデル7層のどの層に属するか。

 ア セッション層
 イ データリンク層
 ウ トランスポート層
 エ ネットワーク層
 オ プレゼンテーション層

解説

 MACは、データリンク層に属します。データリンク層は2つに別れ、物理層に近い層がMAC副層で、ネットワーク層に近い層がLLC副層です。

 MAC(Media Access Code)は、媒体アクセス制御と訳されています。LANの通信インターフェースカードには、イーサネットの場合、カード固有の6バイトのMACアドレスが付いています。先頭の3バイトはIEEEが各メーカに割り当てており、後ろの3バイトで各メーカーがひとつひとつ重ならないように管理しています。このMACアドレスを利用してリンク(接続)するのがMAC制御です

参考

 情報処理技術者試験基本用語(OSI基本参照モデルとLAN関連図)

解答 イ

問8

 TCP/IPを用いたネットワークにおいて、ファイル転送のためのプロトコルはどれか。

 ア FTP
 イ NNTP
 ウ RPC
 エ SMTP
 オ TELNET

解説

 頻出問題です。ファイル転送プロトコルは、文字通り、file transfer protocolでFTPとされています。FTPは、プロトコルの名称と実現するプログラムの名称でもあります。インターネット上のフィアルやりとりの基本的なプロトコルです。

 自宅のパソコンでホームページの原稿を作成し、プロバイダのサーバーへ転送するときなどもこのFTPを使用します。この場合は、FTP(をサポートしているソフト)を手動で起動します。プロバイダのFTPサーバーのアドレス、フォルダ、使用者、パスワード、そして、手元のパソコンのフォルダを指定します。

 FTPは、もともとは、キャラクタベースのインターフェースのツールプログラムです。現在は、GUI化されています。この図はWin95で動作するFTPのWS_FTP(商品名)の画面です。

 この図の左のリストは、手元のパソコンのフォルダ(ディレクトリィ)の中身、右がFTPをサポートしている遠隔地のサーバーの中身です。先方からこちらへ、こちらから先方へファイルのコピー、移動などが行なえます。

 ホームページを見ているときに使用しているIE、NSなどには、このFTPのプロトコルもサポートしています。ホームページを見ながら、プログラムなどをダウンロードするときに、このプロトコルに従って動作しています。

残りの解答群の説明

イ NNTP
 Network News Transfer Protocolの略で、インターネット上のプロトコルです。ネットニュースを実現するプロトコル(約束)です。

ウ RPC
 Remote Procedure Callの略で、分散システムにおいて、手元のプログラムから、離れたところのコンピュータ上でプログラムを動作させることです。インターネット以外でもこの用語を使用します。

エ SMTP
 Simple Mail Transfer Protocolの略で、インターネット上のメールサーバー間のプロトコル(約束)です。メールサーバーの名称で、(smtp.ドメイン名)と言うのがよくあります。

オ TELNET

 遠隔地のコンピュータの操作画面をこちらのコンピュータ上に出して操作することです。キャラクターベースの画面が基本です。インターネット上のサービスの一つです。インターネット以外でもこの用語を使用しています。

参考

スーパーアスキーの用語辞典FTPSMTPTELNETRPC

末広ページのOSI基本参照モデルとLAN関係図にFTPがあるので探して下さい。

解答 ア

問9

 TCPの通信方式に関して、正しい記述はどれか。

 ア コネクションの確立要求時のオプション指定によって、全二重通信か単方向通信かを選択できる。

 イ コネクションの確立要求時のオプション指定によって、全二重通信、単方向通信、半二重通信のいづれかを選択できる。

 ウ コネクションは単方向なので、全二重通信を行うには、互いに逆方向の二つのコネクションを組み合わせて用いる。

 エ 一つのコネクションで両方向の通信ができるが、両方向同時には通信できない。

 オ 一つのコネクションで両方向の通信が同時にできる

解説

 TCP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)は、ポイントツーポイントのコネクション型で全二重です。

 TCPで接続がされているときは、両方向から転送できます。

解答 オ

問10

解説

 

解答 

 


spage@yscon.co.jp

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